2007年11月30日金曜日

グローバル化進むインド企業

インド最大大手TATA(タタ)グループの人気会長Ratan Tata氏(ラタン・タタ氏)

印タタ自動車による「ジャガー」買収、労組が支持・米紙報道
日本経済新聞 - 2007年11月22日
【ロンドン=清水泰雅】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は21日、米フォード・モーターが売却を決めている英高級車ブランド「ジャガー」と「ランドローバー」の労働組合がインドのタタ自動車による買収を支持していると報じた。両ブランドは英国に約1万6000 ...

インドのM&M、「ジャガー」「ランドローバー」の入札参加を確認
日本経済新聞 - 2007年11月20日
ドイツ・ドレスデン(ウォール・ストリート・ジャーナル)インドの大手商用車メーカー、マヒンドラ&マヒンドラ(M&M)(500520.BY)の幹部は20日、米フォード・モーター(NYSE:F)の「ジャガー」、「ランドローバー」部門の入札に、未公開株投資会社アポロ・マネジメントと共同 ...

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欧米資本市場にインドマネー旋風 今年の買収の2・5倍の4・3兆円
フジサンケイ ビジネスアイ - 622日
インド企業による外国企業の大型買収が相次ぎ、2007年1年間の買収額が外国企業によるインド企業の買収額を逆転する可能性が出てきた。海外での事業拡大に向け、ブランド力の向上を急ぐ印財閥グループを中心に、対外M&A(企業の合併・買収)投資の増加が続くとみ ...

「インド企業対外投資が対印投資を上回る」:以前HPで記載しましたコメント付き情報はこちらの直接リンクへ:
http://indojouho.blogspot.com/2007/06/38_3654.html



国際的なM&Aを活発化させるインド企業 (インドの魅力&魔力 投資編 ...
日経BP 今年に入り、タタ製鉄が英蘭コーラスを120億ドル(約1兆4000億円)で買収したように、インド企業は国際的なM&A(企業の合併・買収)で存在感を急速に高めている。

参考資料:小生HPの右側項目ラベルより「成長するインド企業」にて多数見られます。
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アジア優良50社、インドが12社で首位 - 社会ニュース : nikkansports.com
10日発売予定の米経済誌フォーブス最新号は、アジア太平洋地域で長期的な収益力が見込まれる優良企業50社を国別に選出、計12社が選ばれたインドがトップだった。 ...

アジアで3位、インド企業のガバナンス評価 (インドの魅力&魔力 投資編 ...
最近のインド経済や株式市場の急成長ぶりはメディアなどで紹介されているが、成長を支えるインド企業の姿についてはあまり知られていないはずだ。そこで今回はここ数年、インド企業に起きている大きな変化について取り上げたい。ポイントは3つある。第1の変化は、インド企業が「企業価値の向上」に向けて経営のカジを切りだしたことだ。

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最新関連情報:

リライアンス、オマーンの油田採掘権得る(2007/11/20)
ムケーシュ・アンバーニー率いるリライアンスが採掘権を得た油田は、オマーン政府が2005年に同社に授与した油田・ブロック18に隣接している。2カ所合わせた油田の総面積は合計2万1000平方キロメートルになる。。


バジャージ・オート、KTM株14.5%取得(2007/11/13)
バジャージは5日、オーストリアの二輪車メーカーKTM株を14.5%取得した。取得額は30億ルピー(約87億5000万円)から35億ルピー(約102億円)と見られる。。


L&T、レイセオンと軍用機計画の契約締結
日本経済新聞 - 2007年11月21日
ムンバイ(ダウ・ジョーンズ)インドの建設・エンジニアリング最大手ラーセン・アンド・トウブロ(L&T、500510.BY)は20日、多用途の中型軍用機計画を進めることで、米防衛・航空大手レイセオン(NYSE:RTN)と覚書を交わしたと発表した。インド軍向けの高度な防衛技術の開発 ...

レイセオン、インド5社と防衛装備で提携
日本経済新聞 - 2007年11月16日
バンガロール(ダウ・ジョーンズ)米防衛・航空大手レイセオン(NYSE:RTN)は、防衛装備製造や情報技術(IT)サービスなどのインド企業5社と防衛協力契約を結んだ。16日付のインド紙エコノミック・タイムズが、同社の国際戦略・事業開発担当副社長のウェス・モトゥーカ氏の ...

インド、自国産のエンジン試験
sorae.jp - 2007年11月19日
インド宇宙研究機関(ISRO:Indian Space Research Organisation)は11月15日、GSLVロケット(Geosynchronous Satellite Launch Vehicle)の上段用に開発された、自国産のロケットエンジン「極低温上段エンジン(Cryogenic Upper Stage)」の地上燃焼試験を行い、成功した ...


ナトロール、インド企業に身売り
日本経済新聞 - 2007年11月19日
ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)栄養補助食品の製造・販売を手掛ける米ナトロール(Nasdaq:NTOL)は18日、インドのプレシコ・ファーマシューティカルズ(532739.BY)に1株当たり4.40ドル、総額約8080万で買収されることで合意したと発表した。 ...


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【f1】インドでgp開催…2010年からニューデリー東部で
サンケイスポーツ - 2007年11月15日
【ニューデリー15日】f1管理会社(fom)の代表で国際自動車連盟(fia)の名誉副会長を務めるバーニー・エクレストン氏(77)は15日、インドの首都ニューデリーの東部で2010年からf1gpを開催する契約に今週署名したことを明らかにした。インドでは05年に初のf1ドライバーが ...

インドでF1GPに続いて、GP2、A1、F3サーキット建設か
インドチャネル - 2007年11月19日
2010年からインドで開催されるF1グランプリ(GP)レースのサーキット建設地が首都デリー近郊のグレーター・ノイダに決定したのに続いて、政府はマディヤ・プラデシュ(MP)州にもGP2やA1、F3といった下位カテゴリーのレースを行うサーキットを建設することを計画中だ。11 ...


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2007年11月23日金曜日

進展する日印経済交流

首相、インド首相に来日要請・08年後半を想定
日本経済新聞 - 2007年11月20日
【シンガポール=山口真典】福田康夫首相は21日、シンガポールのホテルでインドのシン首相と会談し、来年中に日本を訪問するよう要請した。シン首相は「楽しみにしている」と応じた。来年7月の主要国首脳会議(洞爺湖サミット)以降を想定している。インドに気候変動 ...
シン首相、福田首相と初対談。さらなる日印関係強化を約束 Voice Of India
経済連携協定交渉、日印首脳が来年半ばまでに終了で一致 読売新聞


新日鉄、タタと合弁へ インドで初生産 ミッタルに対抗
朝日新聞 - 2007年11月13日
鉄鋼世界2位の新日本製鉄は、同5位でインド最大手のタタ・スチールと自動車用鋼板の合弁生産に大筋合意した。国内大手によるインドでの生産は初。新設する加工設備は11年をめどに稼働させる。新日鉄はタタなど親密企業との提携で、世界最大手でアジアに攻勢をかける ...
新日鉄 インド・タタ製鉄との合弁、近く正式合意
MSN産経ニュース - 2007年11月13日

ANAが貨物システムをユニシスからIBMに切り替え、インド社パッケージを採用
ITpro - 2007年11月19日
航空業界向け物流パッケージに強い、インドIBS Software Services社の「icargo」を採用し、中核に据える。現在のシステムは日本ユニシスが自社パッケージで構築したもの。 ANAは国際貨物を今後の成長事業として位置付けている。国内旅客、国際旅客に続く3本目の柱である。 ...

損保ジャパン、インドの現地法人が営業認可取得
日本経済新聞 - 2007年11月16日
損害保険ジャパンは16日、インドの金融機関と合弁で設立した現地法人が、インド政府から営業認可を正式取得したと発表した。12月から営業を開始する。資本金は約45億円で、うち26%を損保ジャパンが出資。残りの74%をインドの4金融機関が出資している。 ...

ダイキン工業がインドに工場 投資額30億円
MSN産経ニュース - 2007年11月14日
ダイキン工業は14日、インド・デリー近郊に約30億円を投じて、業務用エアコンの組立工場を建設することを決めた。2009(平成21)年春の稼働を目指しており、年間15〜20%といわれるインドの空調需要の拡大に合わせて現地生産に踏み切る。 同社によると、インドの空調市場 ...

三菱化学メディア、インド・台湾でdvd増産計画
化学工業日報 - 2007年11月20日
シンガポール工場である三菱化学インフォニクスの能力は月間300万枚を上限としており、今後の需要増に対してはインドおよび台湾の協力工場で増産を図る方針。シンガポール工場では08年半ばをめどに有機系色素を使用した追記型ブルーレイディスク(bd−r)の生産を開始する ...

住商ファーマと日本農薬、インドで水虫薬
日本経済新聞 - 2007年11月21日
住友商事の全額出資子会社で医薬関連事業を手がける住商ファーマインターナショナル(東京・中央)と日本農薬は、インド製薬大手のランバクシー・ラボラトリーズと組み、同国で医薬品開発に乗り出す。日本農薬の抗真菌剤を配合した水虫治療用塗り薬の臨床試験(治験) ...

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「ガンジー、わが父」のシェファリ・シャーが最優秀女優賞
Voice Of India
第20回東京国際映画祭の授賞式が10月29日に行われ、インド映画「ガンジー、わが父」のシェファリ・シャーが最優秀女優賞を受賞...

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驚くべき「インド工科大学」フォーラム、見聞記

本年のインド工科大学IITのPANIITイベントが11月中旬に東京で開催された


世界・驚くべき「インド工科大学」フォーラム、見聞記 (写真あり)
JanJan -
2007年11月19日
そして、その同書の冒頭「わき上がる頭脳パワー」(天川恵美子ディレクター)の主たる記述が、即ち本稿で取り上げた「インド工科大学=iit、indian institutes of technology」なのだ。その第一章「世界の注目を集めるインド人の頭脳」に続く、第二章「mitより難関? ...

そのIIT ALUMNI(同窓会)の「JAPAN CONFERENCE 2007」が11月15・16・17日と3日間、慶応義塾大学三田キャンパスで開催された...


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2007年11月14日水曜日

アジア最速、世界4位:インド発スーパーコン

写真:インドタタグループのIT研究所CRLによるサーパーコンEKAがアジア最速、世界4位と米国で発表されました。

ちなみに、...世界スーパーコンTOP500リストは、米国とドイツの研究者が浮動小数点演算能力を基に世界のスーパーコンピュータをランク付けし、半期に1度発表している ...

アジア最速のスーパーコン、印タタ系が開発
日本経済新聞 - 11月14日
インドの大手財閥タタグループ傘下の電子計算研究所(crl)は13日、開発したスーパーコンピューターが計算性能で世界4位に入ったと発表した。インド勢のトップテン入りは初めて。日本にあるスーパーコンをしのぎ、アジアでは現時点で最速という...


インド製スーパーコンピューターがアジアでトップ
ヴォイス・オブ・インディア -11月14日
ニューデリー:インドの巨大企業タタは、今や鉄鋼・自動車・ITなど多くの分野での活躍が世界に認められている。そんな同社に、さらなる栄誉がもたらされた。タタが開発しているスーパーコンピューターが世界のスーパーコンピューター番付で4位(演算回数は毎秒117兆9000億 ...

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インドの Tata、日本での組み込みシステム事業拡大で1000万米ドルを投じる
インターネットコム - 11月14日
インドのソフトウェアコンサルティング企業、 Tata Consultancy Services(TCS)は2007年11月12日、 日本における組み込みシステム分野事業を拡大する、と発表した。 同社ではまず、 今後12か月間で1000万米ドルを投じ、 インドのプネに組み込みシステム研究専用の研究 ...
インドのタタ、日本企業向けソフト開発事業を拡充
日本経済新聞


nttデータ インドのソフト会社買収
フジサンケイ ビジネスアイ - 2007年11月12日
nttデータは12日、インドのソフトウエア開発会社、バーテックス・ソフトウエア(本社プネ市)を12月上旬に買収すると発表した。情報システム開発の海外発注(オフショア開発)を進め、コスト削減や開発能力強化に結びつける方針。買収額は明らかにしていない。 ...

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今週のインドIT企業の動き


インドIT大手HCLが翌5−7年間内次世代開発センターを国内追加5箇所に、それぞれへの投資額が約300億円。新規雇用10万人を;インド英字経済新聞より:
HCL to set up 5 tech centres at Rs 1000 cr each
Financial Express 11月1日

インドIT大手Tech Mahindraが国内開発センターを追加3箇所に。およそ300億円を投資、追加15000人を雇用
The Hindu Business Line : Tech Mahindra to invest Rs 1000 cr on 3 ...
Business Line 11月14日

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2007年11月13日火曜日

海外投資家がインド株を好む理由

写真:ムンバイにある株式市場NSE(オンラインのNational Stock Exchange)。もうひとつは従来からあるBSE(Bombay Stock Exchange)

海外投資家がインド株を好む3つの理由
日経ビジネス オンライン - 10月30日
インドの株式市場では、代表株価指数であるムンバイ証券取引所のSENSEX指数が、10月24日現在で年初来35%の上昇を見せた。米ドル換算で評価すると55%の値上がりとなり、インド国内投資家だけでなく外国機関投資家に大きな喜びをもたらした。インドの通貨ルピーは、この1 ...

インド経済、長期にわたり9—10%の成長が可能=シン首相
ロイター - 2007年10月29日
[ニューデリー 29日 ロイター] インドのシン首相は29日、インド経済は今後長期間にわたって9—10%の持続可能な成長が見込まれると述べた。 シン首相は米誌フォーチュンが主催する会議で「インド経済が年率9—10%の新たな持続可能な成長軌道に乗っていることは疑い ...


インド経済は10%以上の成長が可能」リーマン・ブラザーズ
インドチャネル - 2007年10月16日
米国の大手投資銀行リーマン・ブラザーズは10月16日、インド経済の展望に関するリポート「成長のためのすべて(India: Everything to play for)」を発表した。その中で、インド経済は今後10年、10%あるいはそれ以上の成長率を維持することが可能との見通しが示されて ...


インドは20年で中所得国になる:チダンバラム財相
ヴォイス・オブ・インディア - 2007年11月7日
ラーマ・ビジャプルカール氏の新著『We are Like That Only: Understanding the Logic of Consumer India』の出版記念パーティに出席したチダンバラム財相は、今後のインド経済について「bricsリポートによると、インドの一人当たりの国民所得は2010年までに800ドル、2015 ...


景気見通し、インドの経営者は楽観的
インドチャネル -11月12日
コンサルティング大手の米マッキンゼーによる直近の四半期の経済および雇用についての調査によると、インドの企業経営者の77%は今後6カ月の景気が現状よりよくなると予想している。今後6カ月間に景気がよくなると予想する経営者の比率は全世界平均で36%、アジア・太平洋 ...

アジアで3位、インド企業のガバナンス評価 (インドの魅力&魔力 投資編 ...
ここ2〜3年、インドの株式市場は急拡大を遂げ、世界的に注目されるようになった。消費の好調で今や経済成長は8%以上の伸びをみせており、投資テーマも豊富だ。

GE、中国やインドの好調で米経済減速の影響は限定的=会長
朝日新聞 -10月29日
[シンガポール 29日 ロイター] 世界最大の複合企業、米ゼネラル・エレクトリック(GE) のイメルト会長兼最高経営責任者(CEO)は、中国やインドなど新興国の経済が好調なため、米経済の減速は同社にとって打撃にはならないとの見通しを示した。 ...

ゴールドマン、インドへの投資を2—3倍にする用意=会長
朝日新聞 - 10月29日
[ムンバイ 29日 ロイター] 米ゴールドマン・サックス のブランクファイン会長兼最高経営責任者(CEO)は、同社は今後、インドへの投資額を現在の2倍から3倍に相当する20─30億ドルに拡大する用意があると述べた。 同社は10年にわたり、インドのKotak ...


インド、次の「世界の工場」に
日経ビジネス オンライン - 2007年10月22日
「インド=IT」はもう古い。今やスニーカーからクルマまで作る大製造拠点。BMWや現代自と世界の大手が進出、大量の雇用を生んでいる。国内には300もの経済特区が誕生、熱な誘致がさらに企業を呼びそうだ...

インドの製造業、5年以内に中国と対等に=AFP通信 Chosun Online ...
インドの製造業、5年以内に中国と対等に=AFP通信. ITコンサル会社が報告書. 今後5年以内にインドが世界の製造業の中心地として、中国と肩を並べるとの報告書が発表された。 7日のAFP通信によると、欧州の情報技術(IT)コンサルタント会社、 ...

インドの外貨準備高、韓国を抜き世界第5位に(2007/10/30) インドの外貨準備高、韓国を抜き世界第5位に(2007/10/30). インドの外貨準備高が世界5番目となった。日刊紙タイムズ・オブ・インディアが伝えたところによると、先週45億ドルが追加され、外貨準備高が2610億ドルとなった。その結果、インドは韓国の9月末 ...


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2007年11月8日木曜日

インドIT「新しい」トレンドと展開

写真:インドバンガロールにてシスコ・グローバライゼーション・センター・イーストのオープンニング・セレモニー。2010年までに1万人がここで働く予定。(詳細は以下の「米シスコがインドに“東本社”を開設」を参照)

去年ある社内会議でインドIT大手2位Infosys(ITスタッフ7万人)社長がその世界各国の開発センターなどから集まった責任者に向かって、「今ならアメリカのIT企業トップ10の社長やCEOに電話1本で話ができる」と発言していましたが、それで言えば、インド国内トップ20のインドIT企業のどれも米大手企業を相手に受注や共同開発をしていることから言えば、同じことが言える時代かもしれません。ところが、ここ数年、インドIT企業が大型受注などで成長をしている同時にインド国内での展開からはじめ、海外における様々な「新しいトレンド」が生まれつつあります。その内、もっとも目立つのが以下のポイントだと言えるでしょう。


  1. 現在課題となっているのが海外におけるインドIT企業開発センターの増加で、現地スタッフを数千人単位で、無論現地手給料で雇用していることでしょう。インド国内は2004年以降止まらない給料向上により、もう安く開発してもらえるとは言えません。給料は今年も続けて向上し、前年比14%の(IT産業だけではなく、全体的にです、ITは2012年までにはアメリカとほぼ変わらなくなる見込み)、品質を売りにすることと、海外の顧客に対してはその地元での開発センタでより安心感を与えながら現地エンジニアと、インドからのプロジェクトマネジャーやシニアスタッフを派遣する方針が増えています。その辺、インドIT企業としても今後は安さではなく、シリコンバレー同様の良い品質を提供するからいずれ価格帯が高くなっていくに決まっているという考え方ではあります。また、ドルで収入を得ても、インド国内経済が成長している時期で、ルピー高の中で給料はルピーという事情では今後より海外での開発が進んでいくことに間違えないでしょう。とても厳しい開発プロセスで知られるインドソフトウエア開発企業は海外センターでもインド国内同様のプロセスを導入することは無論そうなっています。
  2. 以下のニュースの米ネットワーク大手CISCOとインドIT大手WIPROの戦略提携のように、インド企業が世界的な開発展開の中で、今後米企業の企業向けハードウエアや関連ソフトウエアそして新しい開発では米企業が保有する技術を推薦したり、導入していくパターンがほかの似た提携にも見られます。それにより、お互いの一流顧客に一流の相互サービスを提供するWin-Winになる方針です。
  3. もうひとつの新しいトレンドとは、数年前まではほとんど海外の顧客に対し、委託を受け、開発を行ってきたところ、インド国内のIT需要が圧倒的に向上しているため、インド国内企業が続けて大型IT開発を発注していることです。米IBM(ITスタッフ55000人もいるIBMインド開発センターになりますが)、CISCO、Oracle、Microsoftなどからはじめ、インドIT企業にとっても大きなビジネスチャンスとなっています。この一年だけでインド企業から数千億円単位の発注をされています。
  4. アメリカITトップ企業、IBM、CISCO、ほかが戦略上、そのアメリカ国内や世界市場向けの大型研究開発やソフト開発のかなり大きな部分をインド国内で行うことにしつつあります。言うまでもなく、世界市場向けの大型プロジェクトや技術開発では多数の開発チームはアメリカだけでは不可能なため、次はインドになるため、こうなります。従って、面白いと言えるのが米企業がインド国内では直営の開発センターで数千人を抱える同時に、それでも仕事の量があるため、インドIT企業にも委託することになりますが、その一方、海外市場ではそういった米と印両企業がいわゆる入札などでよく競争相手をしたりすることも増えてきたことです。
  5. 2年前までインドIT企業が欧米市場から受注してきたそれぞれの開発プロジェクトのサイズが大きくて数十億円単位までのものだったのが、一昨年から100億円単位の受注も見えてきました。以下の情報のとおり、今年になってからはより増えてきました。インド最大手のTCS社(世界的ITスタッフ9万人)は1件で1400億円の受注も登場。
  6. 今後米印企業が世界市場をターゲットに共同開発を進めることがかなり頻繁になる見込みとされています。米印のITエンジニアの合計人数だけで言っても世界最高の経歴豊富のIT人材がいることから有意義な出来事でしょう。
以下は、上記のポイント全てをカバーする中身情報ではありませんが、一応、まつわる情報となります。

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米XMG調査】 世界のオフショア市場は2008年も堅調に拡大——米国調査会社が予測
CIO - 15分前
この調査は、アジアの主要なオフショア諸国であるインド、中国、マレーシア、フィリピンでの市場動向に重点を置いて行われた。調査によると、インドのオフショア市場は2007年に341億ドル規模に達し、年平均成長率(CAGR) 29.5%を記録、世界で11.5%のシェアを占める ...


インドIT輸出が2011年までには800億ドル(約9兆円)に、年々30%成長:インド英字経済新聞より
Govt expects IT exports to touch $80 bn by 2011


インドit最大手、ニールセンから大型受注・総額1400億円
日本経済新聞 - 2007年10月18日
【ニューデリー=小谷洋司】インドit(情報技術)サービス最大手のタタ・コンサルタンシー・サービシズ(tcs)は18日、オランダの大手調査会社ニールセン・カンパニーから情報インフラの刷新・保守などの業務で10年間の長期契約を結んだと発表した。 ...


インドIT大手2位のインフォシスが翌10ヶ月内1億ドル(約120億円)ずつの開発受注をそれぞれ15件受注見込み:インド英字経済新聞より
Infosys targets 15 $100 mn deals overseas in 10 months- Software ...
Economic Times


インドIT大手HCLが翌5−7年間内次世代的開発センターを5箇所に、それぞれへの投資額が約300億円、新規雇用10万人を:インド英字経済新聞より
HCL to set up 5 tech centres at Rs 1000 cr each 


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CiscoとWipro,ソリューション開発で提携,インドに開発センターを設置
ITpro - 2007年10月31日
米Cisco SystemsとインドのWiproはインドで現地時間10月31日,ITサービス・ソリューションの共同開発/供給を目的とする戦略的提携を結んだと発表した。ただし,契約金額や期間など詳細な条件については明らかにしていない。 これにより両社は,Ciscoのネットワーク機器 ...


シスコとウィプロ、ITサービス開発で戦略提携
日本経済新聞 - 11月1日
ニューデリー(ダウ・ジョーンズ)米ネットワーク機器大手シスコシステムズ(Nasdaq:CSCO)とインドの情報技術(IT)サービス大手ウィプロ(507685.BY)(NYSE:WIT)は10月31日、ITサービス開発で提携することで合意したと発表した。この提携による新事業が両社に年間10億ドルの ...


米シスコがインドに"東本社"を開設,新テレプレゼンス・システムも披露 (写真あり、これは未来を舞台にした映画から登場するようなシステムで、是非お読みください)
ITpro - 10月31日
米シスコは現地時間の10月30日,インドのバンガロールに開設した「シスコ・グローバライゼイション・センター・イースト」(写真1,以下シスコ・イースト)のオープニング・セレモニーを開催,約1000人の同社パートナや顧客に披露した。 シスコ・イーストは顧客のサポート ...

富士通が2010年にもインドでソフト技術者1万人を確保へ:ITpro
富士通は2010年までに、インドで1万人のソフト開発技術者を確保する。2006年3月に買収した100%子会社の米ラピダイムがインドに構える開発拠点や、30%出資する印ゼンサーの拠点などを中心に、グループ会社で1万人の技術者を集める。

インドをソフト開発拠点に、富士通や日立など情報各社 ビジネス-最新 ...
情報各社がインドでソフトウエアの開発委託(オフショアリング)を本格化する。富士通は2009年度までに現地で2000人の技術者を雇用。日立製作所も今年度中に開発者を15%増やす。インドは米企業による開発委託が進み「世界のソフト開発拠点」になりつつ ...


インド離れを始めたアウトソーシング 今度はインド企業が業務を海外移転
nikkei BPnet - 2007年11月5日
ここ数年、グローバルなIT経済の原則は「業務と仕事をインドに移転する」という動きだった。このルールに沿って、米IBMやEDS、アクセンチュア、CSCなどITサービス大手が続々とインドに数万人規模の要員を擁する拠点を築いた。伸びゆくインド市場にくさびを打ち込むこと ...
インドit福岡進出へ サティヤム 来年4月天神に開発センター 10月27日


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IBM 今後3年間でインドへの投資を3倍に拡大する計画を発表 - Japan
IBMの会長兼CEOのサミュエル・J・パルミサーノは6日、インドで開かれた過去最大の社員集会の席上で、同社が今後3年間にインドへの投資をほぼ3倍に拡大する計画であることを発表しました。
「インドや中国が全IBMのバックオフィスになる」、米IBMのパルミサーノ ... IT Pro日経BP


マイクロソフトがインド研究開発センターを拡大する方針。この3年間180類の新パテントを申請(インドプレゼンスは1998年より、現在インド国内2箇所、合計1400人):インド英字経済新聞より
Microsoft keen to expand Indian R&D The Hindu Business

リライアンス・コムとマイクロソフト、インドでのIPTVに向け提携
(インド大手Relianceが本提携で世界最先端のIPTVソフトシステムでマイクロソフトにライセンス料として5億ドル(約600億円)支払いする、Relianceが来年3月に400チャンネルの先端IPTVを登場させる予定、ハイビジョン放送を含める可能性見込みも)
日本経済新聞 - 2007年11月5日
バンガロール(ダウ・ジョーンズ)インドの携帯電話サービス大手リライアンス・コミュニケーションズ(532712.BY)と米マイクロソフト(Nasdaq:MSFT)は5日、マイクロソフトのソフトウエア基盤を利用したインドでのリライアンス・コムのインターネット・プロトコル・ ...

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インド国内企業からの大型委託のいくつかの事例:以下のIBMへの委託とは面白い展開で、完全にインド国内にあるIBM開発センター(55000人+)それぞれが手がける仕組みです。

インドBharti社:IBM(インド)
と10年間契約で7億ドル以上の業務委託を。Bharti社が去年米Fortune誌の世界Top10のITをうまく利用する企業に並びました。IBMインドが受注し、IBMインドチームで手がける。
米IBMがインドの通信会社と10年間のITインフラ契約,現地でサービスの ...
インドの通信会社Bharti Tele-Venturesと米IBMは,ITインフラやアプリケーションの集約などに関して10年間の契約を締結した。両社がインドで現地時間3月26日に明らかにしたもの。IBM社は,Bharti社のITインフラとアプリケーションの集約/移行/管理業務 ...
日経 IT PRO

Nokia Siemens Networks,インド通信大手と9億ドル規模の提携:ITpro-
日経 IT PRO

IBMが、インド第4位の携帯電話会社であるハチソン・エサーとの間で、16億ドルのアウトソーシング契約を
2007年3月

インド大手イデアは、米IBMと業務契約に署名したと発表した。契約期間は10年で、IBMはイデアに技術支援を提供する。契約額はイデアの売上高と業務の拡大によって決まる仕組みで、6億ドル−8億ドルとなっている。
2007年3月

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AOL,インド向け現地語版ポータルを開設,ビデオ検索「Truveo」も欧州/アジア8カ国へ
ITpro - 11月1日
米Time Warner傘下の米AOLはインドと米国で両国の現地時間10月31日,インド向けポータル・サイト「AOL.in」の「ヒンディー語版サイト」と「タミル語版サイト」を開設したと発表した。また,ビデオ検索サイト「Truveo」についても,欧州およびアジアの8カ国向けに新サイト ...

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2007年11月7日水曜日

日印のビジネス・学術関係者交流会議、東京都内で開催


日インドのビジネス・学術関係者の交流会議、インド工科大学の日本同窓会が都内で開催・1516日
日本経済新聞 - 11月7日
インドの有力理工系大学であるインド工科大学(iit)の卒業生で日本に在住している人たちが中心になって、今月15、16日の両日、東京都内で、日印の企業関係者や大学関係者の交流イベントを開く。安倍前首相がインドを訪問し、今年を「日印交流年」と宣言するなど、両国関係の重要性は高まっている。双方の実情をよく知る卒業生が草の根から関わることで、交流を活性化する狙い ...

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