いわゆる施設や関連インフラ工事遅れなどでインド国内で相当な大騒ぎとなった今回の世界3位のスポーツ大会。国内メディアに大変大きく取り上げられ、海外参加国でも課題を呼び寄せましたが、一応、無事開催されることが確定し、今日夕方からの開会式を迎えました。予算を数倍もオーバーしていて、最終的にはおよそ1兆7000億円程度になってしまい、国民から文句を言われ続けることも少なくありませんが、大会に伴うデリー市内の公共インフラ建設や整備は長い目で見て市民の役に立つことになるでしょう。何よりもデリー市内においてワールドクラスの地下鉄や地上線が開通していることは今回大会に向けての準備の一つだったと無難に言えることでしょう。また、テレビ放送においては既に民間DTH(衛星CS放送)ではハイビジョン放送が始まっていますが、今回の大会は国内スポーツでは最大イベントのHD放送となります。
海外参加国から批判の声や選手たちからの心配などがぎりぎりのスキャンダルになりつつありながらでも、最後の1週間はデリー市内のスポーツ村に入り、世界71カ国から来た選手たちが現場で落ち着いた後に、「楽しい」とか「メディアから聞いてきたのと違って、気楽な環境」など準備を褒めてもくれました。何れ、最後の最後までスムーズ且つ無事に終了することが主催のインド政府として大きな責任となりますが、今回の準備遅れに対し、インド国内で最も国民からの文句声として言われていることは共通のことです。それは、なぜ政府が国内の優秀な民間組織や企業などの力やグローバルセンスをうまく使わないのかで、使っていれば、より早めにワールドクラスの準備が整えていたことに間違えない、という声です。
関連情報:
英連邦競技大会開催へ
MSN産経ニュース - 10月3日
「コモンウェルスゲーム」(英連邦協議会)が3日に始まる。会場周辺設備の建設の遅れや事故で3日の開催が一時は危ぶまれたが、なんとかインド政府は予定通りの開催を期している。 練習に熱を出すなど、機運は盛り上がっているという。