2009年4月13日月曜日

インドは女性が尊重される社会、インド女性の企業内立場について

写真:インド最大民間銀行のICICI Bankの上層部のトップ5名内の4名が女性です。本年5月に現社長兼CEOのKamath氏(左)が引退し、現在No.2の共同社長兼CFOのChanda Kochar女子(右)が社長兼CEOに代わることが確定している。Kochar女子は1984に本銀行にManagement Traineeとして入社した。

インドは社会的に言えば、一般的には男性社会ですが、家の中ではカカデンカの家庭も多いです。昔から女神のDurgaがよく力持ちの女性のシンボルによく語られてきましたが、実際には女性がどちらかと言えば、全体的には弱いたちばの受身の方だったと言っても過言ではないでしょう。ただし、キャリアを持つ都市部、副都市部の働くインド女性は40年前から自分なりに頑張ってきて、子育てもちゃんとできている女性が多いです。ただし、その数は男性と比較すれば無論限られていました。大物でよく事例に語れるのが16年間首相を勤めたインディラー・ガンジー女子からはじめ、現在の大統領、デリー州の州首相、ほかがそうですが、その数は大物だけではなく、官僚、政治家、ビジネス界まで及びます。ここ15年間では結婚する前までは家族に、そして結婚後は主人に頼りたくないという女性がかなり増えてきた傾向でもあり、またタッフとされてきた業種でもその数が増えてきました。例えば、この10年間はインド国内航空や国際線の機長でも普通に見られるようになってきました。ちなみにですが、国際線の世界初女性機長が1960代のインド航空Air IndiaのDurga Banerjee女子で、今でも女性機長の間に成功事例として例えられます。現在女性が活発に活躍している分野はほとんどですが、特にトップまで上がっていて、最も大成功していると言えるのが金融業界です。上の写真のICICI Bankもそうですが、HDFC Bank、外資系のUBS、HSBC、ほか多数の金融機関の社長からはじめ、上層の取締役会、シニアマネジャレベルに多数活躍しています。

親としても女性は男性と代わらない仕事をしていくべきだという社会的な現象が強まってきたことから、仕事をしはじめれば、結婚したらすぐに辞めるという約10年前までのトレンドも今は大きく変わり始め、妊娠期間中は休暇でも、出産後はすぐに戻り、子供の世話は姑さんか家族に任せるかのトレンドが普通になりつつあります。そこで、インド独自事情の、家事をしてくれる住み込みまたは日中に家に来てもらえるメードが安く雇用できることもそういったトレンドを支える大きな原因とも言えます。ほとんどに関して日本を含め、海外では知られない実情ですが、インドの場合は女性が企業の中で男性と同じ実力があって、同じく実績が示せれば、給料も変わらず成長していけます。昔成功できたお金持ちの「お嬢様」と違い、中間層の中から実力で成功してきた実業家、コーポレート界での上層部にまで成長した女性の方の人数が相当多いです。また、取り締役会にいて、その声が聞かれるレベルも欧米なみと言っても過言ではないでしょう。恐らく日本も含め、アジアで言えば、最も声が聞かれる環境だと言えます。そして、アジアで言えば、コーポレート界の上層部にいるシニア・マネジャーレベルの女性の数ではインド人女性が最も多いはずです。また、シニアマネジャだけではなく、一般職でも、同企業内男性と同じ立場でいて、男性より給料が安いことはまずありえません。これがもしあったとした場合、ばれたら、大変な女性デモ運動になりがちで、会社内で解決しない場合はすぐに女性ライツを保護する組織が呼びかけられ、当組織前での運動が開始してしまう傾向でもあります。会社では身の回りに女性の上司がいることは15年もっと前では違和感があっても、この期間では普通に慣れてきた男性が多いです。つまり、実力さえあれば、女性がいくらでも成長できる時代になってきています。今の都市部、副都市部の若い女性は卒後まず就職を目指す人が圧倒的に多いですが、従来は結婚することが普通でも、この15年間はキャリアを持ってから結婚したい人が増えてきました。

上記のとおり、金融分野もですが、インド国内メディア・エンタテイメント業界は女性たちに支配されていると言えるほど多くいます。プログラミング、Producer、マネージメント、記者、ニュースかスターからはじめコンテンツまで多くいます。テレビの司会も女性の方が圧倒的に多いです。ほかの分野で成功している部門ではファッションデザイナーとファッション界、料理シェフ、民間航空の機長とスタッフ、映画界、ほかいわゆるコーポレート業種で活躍しています。そこで、仕事も家もきれいに持ちたいという女性の夢と希望を簡単に持つことができるのも大変であることも事実で、両方をうまくやろうとしているうちにストレスレベルが上がってきているのも事実です。最近は共働きをしている夫婦も増加し、子供への面倒がより複雑になってきていることもあり、女性の中ではそれを解決にたいていは自分のお母さんに依頼し、家に住みに来てもらうか、好きでもそうではなくても、姑さんに来てもらうかが多いトレンドです。それ以外のところでは住み込みのメードに面倒を見てもらうか、どうしてもの場合は子供が3歳になるまでは仕事を中止することもあります。何れ、これからの時代には、より多くの女性社長や実業家や従業員が増えていくには間違えがなく、これからは続けてインド経済をプッシュする「ウーマン・パワー」が明らかに強くなっていく見込みだと言えます。

関連情報:

【インド】インドは女性が尊重される社会
IBTimes - ‎4月8日
その社会と文化の始まりから、インドは女性を最上級の尊敬を持って扱ってきた。我々の社会と神話は常に、女性が持つ怒りと平和の間のバランスの素晴らしさを強調してきた。 ヒンドゥー教の神話では、神々が悪魔に負けそうになるとき、一致団結して全能の女神ドゥルガーを ..