2010年10月25日月曜日

大会“成功”でみえたインドの課題

大会成功でみえたインドの課題

nikkei BPnet - ‎Oct 22, 2010
インドの現在の実力、および将来にわたっての力(その中にはイベント遂行能力、経済運営能力など)を具体的に推し量るために、 前回 は10月3日に始まった英連邦競技大会(the Commonwealth Games)の準備段階での不備とそれが持つ意味を取り上げた。。。同競技会は、かつての大英帝国の強大さを忍ばせるように多くの国(発表ベースで71カ国)が参加する立派な国際大会で、オリンピックの合間の4年に一度開かれる。。。


開催期間は12日間で10月15日に終了した。前回の原稿で「南アフリカのワールドカップのように、いろいろ言われても始まってみれば大成功という大会だってありうる」と書いたが、ニューデリーでの英連邦競技大会もまずは成功だったようだ。これはインドの自画自賛ではなく、準備段階の不備を指摘してきた英国や、一時は選手団の派遣を見送る姿勢を示したオーストラリアのマスコミ評価でもそうなっている。筆者はインドの新聞記事を中心にBBCニュースなどでこの大会をなるべく詳細に見ていたが、確かに開会式や閉会式はカラフルで楽しそうであり、照明付きの風船をうまく使うなど随所に工夫が見られて良かった。。。